【はじめ】
今、拠点間冗長構成の設計を行っております。
簡単に言いますと、主回線がダウンしたとき、バックアップルートで回避できるように設定します。
HP(元H3Cスイッチ)の情報が少なかったので、情報共有をさせていただきます。
少しでもお役に立てたら幸いです。
【環境】
主回線とバックアップ回線のそれぞれの拠点にはDC1のメインサーバ(主回線側)とDC2のバックアップサーバ(バックアップ回線側)があります。
出先拠点のクライアントが常にDC1のメインサーバへアクセスを行います。
主回線がダウンした場合、DC2のバックアップサーバへアクセスを行えるように設定します。
機種:HP 5500-24-EI
ファームバージョン: version 5.20.99, Release 2220P02
【設定】
設定対象は出先拠点のスイッチとなります。
バックアップルートに関する設定のみ記載とさせていただきます。
その他の設定を割愛させていただきます。
nqaを有効にする(デフォルトでは有効)
nqa agent enable
nqaエントリーを行う
nqa entry admin ping1
監視タイプを設定する
type icmp-echo
監視する宛先IPアドレス(主回線側スイッチのIPアドレス)
destination ip 192.168.1.254
ICMP間隔(1000ms)
frequency 1000
アクションを設定する(例では2回連続ICMPが失敗すると、アクションが行われる)
reaction 1 checked-element probe-fail threshold-type consecutive 2 action-type trigger-only
ソースインターフェース
source interface Vlan-interface1000
ソースIPアドレス
source ip 192.168.1.100
trackと関連付けを行う
track 1 nqa entry admin ping1 reaction 1
nqaを開始させる
nqa schedule admin ping1 start-time now lifetime forever
スタティックルートと関連付けをを行う
主回線スタティックルート
ip route-static 172.16.1.0 255.255.255.0 192.168.1.254 track 1
バックアップ回線スタティックルートにpreference値を設定する(60より大きい値)
ip route-static 172.16.1.0 255.255.255.0 192.168.1.253 preference 70
以上です。
PS:来月からお一人様生活が始まります。